知っておくと安心、入院やお金のこと
いざ手術のことを考え始めると、心配事は尽きないのではないでしょうか。 みなさんが安心してご納得のいく治療を受けられるよう、手術の流れから費用のことまでご紹介します。
監修:東京歯科大学水道橋病院 名誉教授・ 特任教授 ビッセン宮島弘子
いざ手術のことを考え始めると、心配事は尽きないのではないでしょうか。 みなさんが安心してご納得のいく治療を受けられるよう、手術の流れから費用のことまでご紹介します。
短時間の
診察で白内障と判断されたら、まずは目の検査を受けることになります。検査は1、2回で完了することがほとんどです。
検査の結果、手術が必要な場合は眼科医とよく相談して、眼内レンズの種類やスケジュールを決めていきます。
そして、いよいよ手術となります。 手術は顕微鏡下で点眼麻酔または局所麻酔で行われます。痛みもほとんどなく、通常10分から20分程度で完了します。
術後は一定時間安静にします。そのまま宿泊される場合もありますし、ご帰宅となる場合もあります。どちらが良いかもご相談ください。
手術後は定期的に検査を行います。視力や合併症がないかを一定期間検査・ 診断します。
手術に関わる費用は眼内レンズの種類で変わります。単焦点眼内レンズを使用する通常の白内障手術は全額保険適用です。また、2020年4月から眼鏡装用率の軽減効果を有する多焦点眼内レンズを使用する白内障手術は、厚生労働省が定める選定療養の対象となりました。多焦点眼内レンズに関する費用を自己負担することで多焦点眼内レンズを選択することが可能となりました。
全額医療保険の適用で安心
単焦点眼内レンズは、全額医療保険適用!
単焦点眼内レンズを選ぶと、全て保険適用となり年齢等により適用割合(1〜3割負担)が変わります。単焦点眼内レンズの費用は手術費用に包括されています。
多焦点眼内レンズを選んでも術前・ 術後の検査などは医療保険の適用となります。また、手術の費用も単焦点眼内レンズを使用した白内障手術と同様の部分は保険適用となります。ただし、多焦点眼内レンズに関わる費用(多焦点眼内レンズと単焦点眼内レンズの差額+多焦点眼内レンズ特有の追加の検査)は自己負担となります。自己負担額は待合室などに掲示されていますので自身で確認して検討ができます。
レーシックをすると白内障手術ができなくなるといううわさを聞いたことはありませんか?その答えはNOです。レーシック手術を受けた目でも正確に検査することで通常の白内障手術と同様に施術をすることができます。診察の際にはレーシック手術を受けたことを主治医に伝えることでスムーズに診療ができます。